スマホサイトの重要性と制作スタイル
「Google、「スマホ対応」の有無がランキング順位に影響すると正式に発表」という記事が話題になっているようです。ちょっと遅かりしの感はありますが、ついに始まったわけです。早くから制作のスタイルにスマホ対応を掲げようとしていたのですが、現実には、スマホやタブレットなど様々なサイズのデバイスが存在し、すべてに対応となると生半可な技術や工夫では太刀打ちできません。この時期から私の制作への考え方が変わってきました。
「サイトの目的は? クライアントの目的は? これを考えたときに、デザインにおける過剰なオリジナリティやギミックが、本当に必要なんでしょうか? 有意義な情報を早く伝えたい! 必要としている人に正しい情報を伝えたい! そのためには、既存のフレームワークや人気のテーマを導入したCMSでサイトを構築することは、むしろ理にかなっている制作スタイルではないのか?」
この考え方に変えてからは、スマホ対応に頭を痛めることがなくなりました。優れた技能をお持ちの方が作られたフレームワークやテーマは、当たり前のようにスマホに対応しています。場合によってはSEO対策も施されています。それを「どうぞご自由にお使い下さい」と提供されているわけで、それを基にカスタマイズでオリジナリティを演出する技量こそが今のWebデザイナーではないのか?と思います。
「ディレクターから提供された情報を基に、脳内データベースに蓄積されたフレームワークやデザインを選択し、優れた素材サイトから適切な素材を選び出して、コンセプト通りにカスタマイズし、クライアントあるいはユーザーの目的にかなったサイトを構築する」
これが、今のWebデザイナーの制作スタイルであり、必然的にスマホにも適切に対応できる方法だと思っています。