年功序列。どう思います?
またまたネット記事ネタで恐縮です。今日は「厚切りジェイソン、年功序列制度にWhy「早く会社に入っただけで」」について。余談ですが、この人、日本人気質も理解せず、調子に乗りすぎじゃないですかね?
それはさておき、年功序列。数年、短ければ半年ほどで職場を変えている私が言うのも何ですが(決して続かないのではなく派遣で転々としているわけで・・・)、実は理にかなった管理方法だと思っているのは私だけでしょうか? 管理能力に長けた人物が組織を束ねるのが理想でしょうが、接客や話術も含めた技術的な能力ならいざ知らず、人を管理・統率する能力なんてわかります?
単純な成果主義だと運や策にも左右されますし、高い成果が高い管理能力とは限りません。むしろ、自分が手を抜くために効果的な人員配置と仕事の割り振りができる、要領のいい人間が管理能力に長けているのではないでしょうか?(手を抜くためじゃないかもしれませんが)。
結局の所、「仮に無能でも経験の無い無能より経験豊富な無能の方がマシ、経験豊富で有能ならなおさら有能」という考えに基づいた人事が「年功序列」でしょう。経験の浅い有能な人は、さっさと起業しましょう。
いろいろな会社を渡り歩いてきた私の経験から言うと、長く会社に勤めるのも有能の証ですよ。仕事に対する熱意や守る物(それが社外の家族であっても)を守り抜く意志は、有能さの現れです。
冒頭で、厚切りジェイソンが調子に乗っていると述べましたが、かつて日本は、年功序列・終身雇用で驚異的な高度成長期を演出した事実をわかっているのかな?
企業の成長が鈍っているのは、実力の伴わない年功序列の弊害だとのたまう評論家や経営者が多いようですが、実力主義や成果主義を唱え、組織整理を敢行する企業が増えたことが成長の鈍化に拍車をかけているように思えてならないのですが。
年功序列・終身雇用、安心して働ける職場を提供することが、実力を発揮できる環境作りには一番効果的ではないでしょうか?