白金 or 青黒 ??
今、巷(といってもネット上だけ?)では『「白と金」「いや青と黒だ」あなたはどっちに見える? 1枚の写真をめぐりネットで激論』という記事が話題です。(参考:ITメディアニュース)。確かに微妙かな?とは思いますが・・・。これって、脳内解釈の問題なんじゃないかと思うんです。たとえば、人物だけを切り取ってべた塗り背景の上に乗せれば、まちがいなく「青と黒」だと思います。しかし、元画像からは、人物の前方に強烈な光源があることがうかがえます。「この光源で影になる部分がこう見えれば、本当の色はこうだろう。」と判断した脳が、最終的に認識した色は「白と金」。あくまで判断ですから、人によって違うのは当たり前です。画像処理ソフトで、オブジェクトを強引に日陰に配置したとき、こういった処理をしませんか? 単に明度を落としたり彩度を落とすだけでなく、色目を変えたりしますよね。「こういう風に見えるんじゃないか?」ってね。あくまで根拠は経験だけの私見ですが。
実際、日陰から日向に出て「えっ!こんな色だったの?」ってことはよくありますしね。
追加
専門家の意見というのが出ていました。ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるウィリス眼科病院のジュリア・ホーラー博士曰く「食べ物と同じで好き嫌いと同じような、個人差の問題」だそうです。やはり、真の色を知るには、周りの光の色を排除する必要があるそうです。ネブラスカ大学医療センターのウォレン・ソアソン教授によると、「私たちの脳は常時、対象に当たった光の色を推測し、それを取り除くという作業を続けている。こうした無意識の過程に、微妙な個人差があると考えられる。」なのだそうです。
個人差があるということは、下手な画像処理はしない方がいいのかなぁ。